保健師
Q 435 :
人口1万5千人のA町。台風の影響で大雨によって大規模な水害が発生した。町内の浸水面積は約3割であった。被害状況は床上浸水約1,500世帯、被災住民数は約3,500人で、家屋の倒壊が約200世帯であった。役場の1階にある保健センターも浸水し、町内5か所に避難所と救護所とが設置された。ボランティアの支援を受けて家屋内外の片付けも進み、災害から1か月後、避難所に避難していた多くの住民は自宅に戻った。自宅に戻った被災者への保健活動で適切なのはどれか。
解説
災害から1か月程経過した時期には、避難生活の長期化に伴う疲労の蓄積、被災時に受けたトラウマによる、心的外傷後ストレス障害(PTSD)が発生してくる。住民が安心して生活できるよう支援するために、被災地域全体の健康状態の把握、PTSDなどのこころのケア対策の実施、派遣職員及びボランティアの調整と健康管理などを行う。