Aさん(46歳、女性)。48歳の会社員の夫、高校生の長男|保健師問題集

保健師

Q 42 : 
Aさん(46歳、女性)。48歳の会社員の夫、高校生の長男および中学生の次男との4人暮らし。筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉と診断され、難病の医療費助成の申請のため夫が夜勤の前に保健所に来所した。夫によると、Aさんは包丁を使うことが難しくなり、子どもたちの弁当を作るのに時間がかかるようになったことを気にしているという。1週後、保健師がAさん宅を訪問し状況を確認したところ、Aさんは「主婦としての役割が果たせなくなることがつらい」と話した。Aさんは病状が進行し、1人で身の回りのことを行うことが難しくなり、家族が不在である平日の日中に訪問介護を利用することになった。担当する訪問介護員から「最近、Aさんはつまずいたり転んだりすることが多くなりました。この病気の患者さんを担当するのは初めてなので関わり方が分かりません」と相談を受けた。保健師の対応で優先されるのはどれか。
1
訪問介護員の訪問に同行する。
2
経験の豊富な訪問介護員と交代するよう調整する。
3
A さんとの対応で注意することを主治医に確認するよう助言する。
4
訪問介護員に難病患者の支援に関する研修を受講するよう勧める。
解説

保健所は、まず実情を把握して対応を検討することが重要である。訪問介護員の訪問に同行することで、療養者、訪問介護員双方の状況を把握し、具体的な対応につなげることができるため最も優先される。