急性心筋梗塞の発症後の血液検査所見でないのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 91 : 
急性心筋梗塞の発症後の血液検査所見でないのはどれか。
1
白血球数増加
2
トロポニンⅠ上昇
3
クレアチニン上昇
4
乳酸脱水素酵素(LD)上昇
5
クレアチンキナーゼ(CK)上昇
解説

1-× 心筋梗塞において、白血球は壊死した心筋細胞を回収し、その部分を補修する働きがある。心筋梗塞の経過観察に重要な所見となる。

2-× トロポニンは横紋筋の筋原線維を構成する。心筋梗塞において血中濃度が高まるため、診断に用いられる。

3-◯ クレアチニンは筋・神経で生成され血中に存在し、その後腎糸球体で濾過されて尿中に排出される。血液検査では腎機能障害をみるために使われる。

4-× 乳酸脱水素酵素は乳酸の生成を助ける働きを持ち、全身に多く分布している。臓器の細胞破壊によって血中濃度が高まる。

5-× クレアチンキナーゼは筋や脳に存在し、高エネルギーリン酸の細胞内輸送に関与する。