痙縮を生じにくい疾患はどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 87 : 
痙縮を生じにくい疾患はどれか。
1
脳梗塞
2
外傷性脳損傷
3
中心性頸髄損傷
4
胸椎黄色靱帯骨化症
5
腰椎椎間板ヘルニア
解説

1-× 脳梗塞によって上位運動ニューロンが障害されると、伸長反射が亢進し腱反射亢進を伴った筋緊張亢進が起こる。片麻痺では痙縮によりウェルニッケマン肢位を呈する。

2-× 外傷性脳損傷は外力によって骨折を伴った脳の直撃ー反撃損傷をおこしやすい。上位運動ニューロン障害により痙縮を生じやすい。

3-× 中心性頸髄損傷は脊髄の中心灰白質が障害され、特に上肢の運動麻痺及び感覚麻痺を呈する。錐体路障害により痙縮を生じやすい。

4-× 黄色靭帯骨化症は胸椎及び腰椎にみられることが多い。黄色靭帯付着部に骨化により圧迫性脊髄麻痺が生じる。症状としては下肢麻痺や痺れがあり、痙縮を呈する。

5-◯ 腰椎椎間板ヘルニアは主に腰椎椎間板の変性によって生じ、腱反射低下・脱力感・疼痛・感覚障害などを呈する。