病原体と主な感染経路の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 86 : 
病原体と主な感染経路の組合せで正しいのはどれか。
1
結核     経口感染
2
MRSA     接触感染
3
破傷風     媒介動物による感染
4
A型肝炎     血液による感染
5
帯状疱疹     飛沫感染
解説

1-× 結核は主に飛沫感染によって結核菌が体内に侵入し、発熱・咳・喀血・呼吸困難などの症状を呈する。肺胞に感染巣が形成され、肺が破壊されていく。

2-◯ MRSAは主に院内感染・接触感染によりメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が体内に侵入し、発熱・咳・下痢などの症状を呈する。重症化した場合、敗血症や肺炎などの合併症を起こしやすい。

3-× 破傷風は接触感染により破傷風菌が体内に侵入し、強直性痙攣や痙笑、重症化すると呼吸筋の麻痺がおこる。土壌などが傷口から侵入する以外に、新生児の臍の緒の切断処置が雑である場合に感染する。

4-× A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)を含む水や食物から経口的に感染することによって起こり、流行しやすい。4週間の潜伏期間を経て発熱や黄疸が出現し、通常は自然治癒するが稀に劇症肝炎となる。

5-× 帯状疱疹は接触感染・飛沫感染・体液感染により帯状疱疹ウイルスが体内に侵入し、初期には水痘、その後長い潜伏期間を経てヘルペスや水疱などを生じる。通常3週間程で自然治癒する。