正常歩行時の重心移動幅の減少への関与が小さいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 74 : 
正常歩行時の重心移動幅の減少への関与が小さいのはどれか。
1
骨盤傾斜
2
二重膝作用
3
膝関節の回旋
4
骨盤の回旋運動
5
骨盤の側方移動
解説

1-× 両脚支持期には骨盤が水平を保っているが、立脚中期に遊脚相の骨盤が約5°最下方に傾斜する。

これは、重心の垂直方向への振り幅を減少させる働きをしている。2-× 1歩行周期中に膝関節屈曲が2回生じることをダブルニーアクションという。足底接地から立脚中期にかけて約15°屈曲する。大腿四頭筋の遠心性収縮によって重心上下動減少・衝撃吸収などに働きかける。

3-○ 踵接地期には下腿外旋約4°であるが、遊脚中期には約12°内旋位をとる。その後再び外旋位をとる。

4-× 骨盤の回旋は股関節内外旋と一致しており、踵接地期に最も内旋し、遊脚相初期に最も外旋する。片側約4°、全体として約8°の回旋が起こる。

5-× 1歩行周期中に1回骨盤の側方移動がある。その振り幅は約3cmであり、速い歩行では振り幅が少なくなる。