胸部の解剖について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 58 : 
胸部の解剖について正しいのはどれか。
1
縦隔の後面は心臓である。
2
肺の栄養血管は肺動脈である。
3
区域気管支は左右10本ずつある。
4
第3肋骨は胸骨柄と関節を形成する。
5
臓側胸膜と壁側胸膜とは連続している。
解説

1-× 縦隔は左右の肺の間に存在する。縦隔前方に胸骨、後方は脊柱、下方は横隔膜、両側は縦隔胸膜で構成されている。心臓は縦隔の下に位置する。

2-× 肺の栄養血管は気管支動脈及び気管支静脈である。肺動脈は心臓の右心室から出て肺に血液を送り出す血管である。

3-× 区域気管支は各葉気管支から右に10本、左に8〜9本分岐しており、区域気管支からさらに分岐したものを気管支枝という。

4-× 第3肋骨は胸骨体と関節を構成する。胸骨柄と関節を構成するのは第2肋骨である。

5-◯ 肺の表面を覆う臓側胸膜(肺胸膜)と胸壁の内面を覆う壁側胸膜は、肺門で繋がっており、その間にある間隙を胸膜腔と呼ぶ。その中は胸膜液で満たされており、呼吸における肺の摩擦を軽減させる働きがある。