平衡聴覚器の解剖について正しいのはどれか。2つ選べ。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 57 : 
平衡聴覚器の解剖について正しいのはどれか。2つ選べ。
1
耳管は咽頭に開口している。
2
鼓膜はキヌタ骨に接している。
3
内耳は側頭骨の錐体部内にある。
4
前庭は蝸牛と三半規管からなる。
5
中耳には聴覚と平衡覚をつかさどる感覚器がある。
解説

1-◯ 耳管は中耳にある鼓室の前方に位置する、長さ2.5cm程の管である。外耳とは鼓膜によって隔たれている。奥へ行くと咽頭と繋がっており、乳突蜂巣へと続く。

2-× 鼓膜は外耳と内耳を隔てる厚さ約0.1mmの薄い膜である。最も外側のツチ骨が鼓膜に接しており、次いでキヌタ骨、最も内側にアブミ骨が連結している。

3-◯ 内耳は側頭骨の錐体内に位置し、平衡感覚と聴覚の感覚器が存在する。

4-× 前庭は内耳の骨迷路(前庭・骨半規管・蝸牛)を構成する。垂直あるいは水平方向の平衡感覚を感知する。

5-× 中耳は鼓膜から伝わった振動を、耳小骨によって増幅させたり減少させて内耳へ伝える働きがある。中耳は聴覚を司るが、平衡感覚は内耳が司る。