二重神経支配の筋はどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 55 : 
二重神経支配の筋はどれか。
1
肘筋
2
上腕筋
3
浅指屈筋
4
手の骨間筋
5
尺側手根屈筋
解説

1-× 肘筋は上腕骨外側上顆後面から尺骨後面上部に付着し、肘関節伸展作用を有する。支配神経は橈骨神経で、髄節レベルはC7・8である。

2-○ 上腕筋は上腕骨内外側前面下部・肘関節包前面から鈎状突起・尺骨粗面に付着し、肘関節の純粋な屈曲作用がある。支配神経は筋皮神経と橈骨神経からの二重神経支配である。髄節レベルはC5~7である。

3-× 浅指屈筋は上腕骨内側上顆・橈骨上部前面から第2~5中節骨底掌側面に付着し、手指の屈曲作用を有する。支配神経は正中神経で、髄節レベルはC7~T1である。

4-× 手の骨間筋は手の中に筋腹を持ち、背側骨間筋・掌側骨間筋共に尺骨神経支配である。髄節レベルはC8・T1である。

5-× 尺側手根伸筋は上腕骨外側上顆・尺骨後縁上部から第5中手骨底の尺側に付着し、手関節背屈・内転(尺屈)作用を有する。支配神経は橈骨神経深枝で、髄節レベルはC6~8である。