FIMの評定で正しいのはどれか。2つ選べ。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 45 : 
FIMの評定で正しいのはどれか。2つ選べ。
1
食事1点:咀嚼や嚥下は可能であるが、食べ物を口に全く運ばない。
2
トイレ動作1点:日中6回修正自立で行い、夜間2回全介助で行っている。
3
排便管理4点:坐薬を月に4回挿入してもらっている。
4
移動4点:車椅子で50m以上自走できるが曲がるたびに介助が必要となる。
5
記憶2点:よく出会う人を認識し、日課を思い出せるが、命令に従えるのは1段階までである。
解説

1-○ 文の通りである。食事はセルフケア6項目(食事・整容・入浴・上半身更衣・下半身更衣・トイレ動作)に含まれる。食事の準備(配膳・下膳)は含まない。

2-○ 文の通りである。トイレ動作はセルフケアに含まれる。衣類を脱ぐ・会陰部を拭く・衣類を着る動作を評価する。

3-× 排便管理は排泄コントロール2項目(排尿・排便)に分類される。坐薬を使用している場合、4点は隔日又は毎日坐薬を挿入してもらっている場合に該当する。坐薬を週1回程度挿入してもらっている場合は6点である。

4-× 移動は移動2項目(歩行・車椅子、階段)に分類される。4点は50m歩行可能で患者に手を添える程度の介助を行う場合に該当する。曲がる際に介助が必要であるため、3点である。

5-× 記憶は社会的認知3項目(社会的交流・問題解決・記憶)に含まれる。2点は普段会う人の顔は覚えている・他人からの指示に答えられないなどの場合に該当する。普段会う人の顔を覚えていて、1段階の指示に応じることが出来る場合、5点である。