Duchenne型筋ジストロフィー児にみられる異常歩行は|理学療法士問題集

理学療法士

Q 28 : 
Duchenne型筋ジストロフィー児にみられる異常歩行はどれか。
1
踵打ち歩行
2
小刻み歩行
3
逃避性歩行
4
動揺性歩行
5
酩酊歩行
解説

1-× 踵打ち歩行(失調歩行)はバランスがとれずふらふらし、踵を地面に打ちつけるように歩く。脊髄癆型運動失調やフリードライヒ病などでみられる。

2-× 小刻み歩行はその名の通り小刻みに歩き、歩幅も狭い。老人性散在性多発性脳軟化などでおこる。パーキンソン症候群では小刻み歩行に突進現象が伴う。

3-× 逃避性歩行は関節などに痛みを呈する場合に、痛みを回避するために患側への荷重を避けたりゆっくりとした接地を行う。変形性関節症などでみられる。

4-○ デュシェンヌ型筋ジストロフィーは、先天的にジストロフィン蛋白が欠損し、骨格筋の変性や筋力低下を呈する進行性疾患である。本症例の特徴である動揺性歩行(アヒル歩行)は、下肢近位筋の筋力低下によって腰を左右に振りながら歩く。

5-× 酩酊歩行とは、小脳障害や前庭迷路障害によって身体が左右によろけて歩くことである。