80歳の女性。多発性脳梗塞。動作の観察から、明らかな運動|理学療法士問題集

理学療法士

Q 17 : 
80歳の女性。多発性脳梗塞。動作の観察から、明らかな運動麻痺はみられないが軽度の感覚障害が予想される。軽度の認知症があり、口頭での詳細な手順の説明は理解しにくい。深部感覚検査として適切なのはどれか。
1
非検査肢の自動運動による模倣試験
2
非検査肢の他動運動による模倣試験
3
検査肢の自動運動による再現試験
4
検査肢の他動運動による再現試験
5
関節定位覚(母指探し)検査
解説

1-× 認知機能に問題があり、口頭での詳細な説明を理解するには難しいため、本症例には適さない。

2-× 認知機能に問題があり、本症例には適さない。

3-× 認知障害及び軽度の感覚障害により、本症例の患者には適さない。

4-× 認知障害及び軽度の感覚障害により、本症例の患者には適さない。認知機能に問題がある患者には適さない。

5-○ 母指探し試験とは関節位置覚の検査である。患者は閉眼でジェスチャーのGoodように母指だけをたてる。検査者は患者の母指を動かし、患者は母指を正しくつまめるかどうかをみる。高齢者や認知機能に問題のある患者にも実施可能な検査法である。