理学療法士
Q 15 :
85 歳の男性。脳梗塞の既往がある。 2 、 3 か月前から食事中にむせることが多く なっていた。 3 日前から元気がなく、昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急 搬送され気管挿管の上、入院となった。体温 38.0 °C、呼吸数 25/分、左胸部に肺胞 呼吸音、右胸部に水泡音が聴取された。エックス線写真(別冊 No. 3)を別に示す。この患者の病変が生じている部位に痰が貯留している場合の排痰体位として最も適切なのはどれか。
解説
1-× 座位・起座位をとると横隔膜が下降し、胸郭が広がるため呼吸がしやすくなる。座位では肺尖部の排痰を促進する。
2-× 背臥位では前上葉区の排痰を促進する。
3-○ 左側臥位では右肺下葉の排痰を促進する。本症例に適応となる。
4-× 右側臥位では左肺の排痰を促進する。
5-× 45°前方に傾けた側臥位では左肺後上葉区の排痰を促進する。