85 歳の男性。脳梗塞の既往がある。 2 、 3 か月前|理学療法士問題集

理学療法士

Q 14 : 
85 歳の男性。脳梗塞の既往がある。 2 、 3 か月前から食事中にむせることが多く なっていた。 3 日前から元気がなく、昨晩から発熱と意識障害とがみられたため救急 搬送され気管挿管の上、入院となった。体温 38.0 °C、呼吸数 25/分、左胸部に肺胞 呼吸音、右胸部に水泡音が聴取された。エックス線写真(別冊 No. 3)を別に示す。この患者の症状が生じている原因として最も考えられるのはどれか。
1
気胸
2
心不全
3
肺水腫
4
間質性肺炎
5
誤嚥性肺炎
解説

1-× 気胸は胸膜の破裂により胸腔内に空気が入り込むことで肺の収縮がおこる。

2-× 心不全では労作性呼吸困難や息切れがみられる。

3-× 肺水腫は肺胞内に血漿成分が貯留し、気管支に水泡音の聴取、呼吸困難や起座呼吸がみられる。

4-× 間質性肺炎は肺の間質に炎症を生じ、肺の線維化がおこる。X線像で網状陰影やすりガラス陰影、横隔膜挙上がみられる。

5-○ 誤嚥性肺炎は嚥下障害などにより肺に異物が入り、発熱などの炎症症状および倦怠感などのを生じる。