4歳の男児。痙直型両麻痺。GMFCS(grossmoto|理学療法士問題集

理学療法士

Q 12 : 
4歳の男児。痙直型両麻痺。GMFCS(grossmotorfunctionclassificationsystem)レベルⅢ。立位姿勢を図に示す。理学療法で適切なのはどれか。
1
股関節内旋筋の促通
2
ハムストリングスの促通
3
腹筋群と殿筋群の同時収縮の促通
4
長下肢装具の使用
5
両側T字杖の使用
解説

1-× 痙直型両麻痺では痙性により股関節内転・内旋位および尖足を呈する。よって股関節外旋筋を促進すべきである。

2-× 痙直型両麻痺では膝関節屈筋および伸筋の緊張により、伸展パターンを呈する。よって膝関節屈筋であるハムストリングスの抑制を行うべきである。

3-○ 痙直型両麻痺では足底への刺激、腹筋群および殿筋群の同時収縮の促進を行う。

4-× 本症例のGMFCSレベルⅢでは手に持つ移動器具を使用して移動することが可能である。また痙直型両麻痺では短下肢装具を使用し、足部の尖足を予防する。

5-× 痙直型両麻痺にはロフストランド杖が適応となる。