12歳の女児。寝不足の朝、突然に顔面や上肢にぴくつきが生|理学療法士問題集

理学療法士

Q 100 : 
12歳の女児。寝不足の朝、突然に顔面や上肢にぴくつきが生じて物を落とす。このときに意識消失はない。脳波で光過敏性を認める。考えられるのはどれか。
1
覚醒時大発作てんかん
2
若年性ミオクロニーてんかん
3
小児欠神てんかん
4
側頭葉てんかん
5
Lennox-Gastaut症候群100
解説

1-× 覚醒時大発作てんかんは10代に発症し、睡眠不足やリラックスしている時に強直間代発作を起こす。脳波所見では徐波や棘徐波がみられる。

2-◯ 若年性ミオクロニーてんかんは思春期頃に発症し、全身や身体の一部がピクッと収縮する。転倒するほど強い発作が起こることもある。光刺激に反応しやすい。

3-× 小児欠伸てんかん(ピクノレプシー)は6歳頃に発症し、男児に多い。症状としては突然意識が飛び、運動中に動きが止まる。

4-× 側頭葉てんかんは前兆に腹部不快感を生じ、その後数分間意識がもうろう状態となり、意識を取り戻す発作である。

5-× レノックスガストー症候群は6歳くらいまでの小児が発症し、強直発作や脱力発作が合併して生じる。ウエスト症候群に次いで発症し、精神遅滞を伴う。