右心不全の直接的原因として正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 95 : 
右心不全の直接的原因として正しいのはどれか。
1
高血圧
2
肥大型心筋症
3
僧帽弁閉鎖不全症
4
原発性肺高血圧症
5
大動脈弁閉鎖不全症
解説

1-× 高血圧により心臓に圧力が加わり、心筋は肥大して収縮力が増大する。心臓の収縮力を維持するために左室肥大がおこる。

2-× 肥大型心筋症では左心不全が多い。典型的な例として、心筋肥大により左室容量が減少し、収縮力が増大することで生じる。

3-× 僧帽弁閉鎖不全症では収縮期に左心室から左心房に血液が逆流する。左室機能不全により心拍出量は減少する。その後左心房の拡大及び機能不全により、肺うっ血から右心不全に移行する。

4-◯ 原発性肺高血圧症(本態性肺高血圧)とは、原因不明の肺動脈圧上昇をきたす疾患である。それにより右心負荷がかかり、右心不全となる。

5-× 大動脈弁閉鎖不全症では、拡張期に大動脈から左心室に血液が逆流する疾患である。左室負荷により左室肥大が生じる。