結核について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 85 : 
結核について正しいのはどれか。
1
病変は肺に限局する。
2
菌は胃酸の中では死滅する。
3
初期から閉塞性換気障害を呈する。
4
我が国では新規発症は年間100例未満である。
5
診断した医師は保健所に届け出なければならない。
解説

1-× 結核の90%が肺結核であり、残りの10%は腎尿路系、骨関節系への感染である。

2-× 結核菌は抗酸菌であるため、胃液の酸性に対しても耐性を持つ。

3-× 初期症状は微熱・頭痛・全身倦怠感・食欲減退などで、結核特有の症状はみられない。進行すると呼吸困難・貧血・胸痛・背部痛などがみられる。

4-× 日本では今だに年間2万人が新規発症している。その内70%以上が60歳以上の高齢者であり、結核患者の高齢化が進んでいる。

5-◯ 診断後の流れとして、感染予防のためのマスク着用・治療開始・院内感染対策委員会への報告・保健所へ発生届の提出・患者の入院・接触者感染についての協議などを実施する。