疾患または症候と異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 73 : 
疾患または症候と異常歩行の組合せで誤っているのはどれか。
1
運動失調    酩酊歩行
2
Parkinson病   すくみ足歩行
3
脳卒中片麻痺    尖足歩行
4
総腓骨神経麻痺   分回し歩行
5
両下肢痙性麻痺    はさみ脚歩行
解説

1-× 酩酊歩行とは酔っ払ってふらつきながら歩くような状態であり、両側性小脳障害で四肢体幹の運動失調が生じた場合や、前庭迷路系障害で平衡障害が生じたときにみられる。

2-× すくみ足歩行とは足が固まって止まってしまうような現象で、パーキンソン病によくみられる。方向転換・狭い場所・精神的ストレスによってすくみ足を呈することもある。

3-× 尖足歩行とは踵をつけずに足先だけで歩くような現象で、脳卒中片麻痺・長期臥床などで生じる。

4-◯ 分回し歩行とは遊脚相で弧を描くように下肢を振り出す現象である。脳卒中片麻痺などで股関節外転・外旋拘縮が生じた場合や、義足が長すぎる例でみられる。総腓骨神経麻痺では下垂足を呈する。

5-× はさみ足歩行とは股関節内転・内旋位をとり下肢をクロスさせながら歩く現象であり、痙直型脳性麻痺や脳梗塞後の痙縮がみられる場合に生じる。