基本肢位からの股関節の運動について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 72 : 
基本肢位からの股関節の運動について正しいのはどれか。
1
屈曲時に腸脛靱帯は緊張する。
2
伸展時に坐骨大腿靱帯は緊張する。
3
外転時に大腿骨頭靱帯は緊張する。
4
内旋時に恥骨大腿靱帯は緊張する。
5
屈曲時に腸骨大腿靱帯は緊張する。
解説

1-× 腸脛靭帯は腸骨稜と脛骨外側顆に張る靭帯である。股関節に外巻きで巻き付いており、股関節屈曲でゆるみ、伸展で緊張する。

2-◯ 坐骨大腿靭帯は寛骨臼縁の坐骨部から輪帯及び転子窩に付着し、股関節後面を補強している。股関節伸展及び内旋で緊張する。

3-× 大腿骨頭靭帯は寛骨臼横靭帯及び寛骨臼切痕と大腿骨頭窩を結ぶ靭帯である。股関節内転で緊張する他、大腿骨頭へ血管を通す働きがある。

4-× 恥骨大腿靭帯は寛骨臼縁の恥骨部から小転子上方に付着し、股関節前面を補強している。股関節外転・伸展・外旋で緊張する。

5-× 腸骨大腿靭帯は下前腸骨棘及び寛骨臼上縁から2手に分かれて大転子と転子間線に付着し、その見た目からビゲロウのY靭帯とも呼ばれる。股関節前面及び上面を補強し、股関節伸展・外旋・内転で緊張する。