排便機構で正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 67 : 
排便機構で正しいのはどれか。
1
排便中枢は第10〜12胸髄に存在する。
2
排便反射では外肛門括約筋が収縮する。
3
下行結腸に便が貯留すると便意を生じる。
4
胃結腸反射により結腸の蠕動運動が亢進する。
5
副交感神経系は消化管運動に抑制的に作用する。
解説

1-× 排便中枢は仙髄(S2〜4)にあり、通常は大脳皮質や脳幹から排便しないように抑制を受けている。

2-× 排便反射では内及び外肛門括約筋が弛緩し、直腸の平滑筋が収縮すると共に腹筋の収縮による腹圧上昇によって排便がおこる。

3-× 便意は、食事によって結腸の蠕動運動がおこり(胃ー大腸反射)、S状結腸に停滞していた糞便が直腸に押し込まれることで生じる。

4-◯ 胃ー結腸反射(胃ー大腸反射)により結腸の蠕動運動がおこり、糞便が直腸に押し込まれる。それにより直腸壁が伸ばされると骨盤神経を介して脊髄から大脳皮質へ興奮が伝わり、便意を感じる。

5-× 副交感神経系は消化器系の活動を促進させる。よって、消化器の運動及び消化液の分泌も促進される。