膝前十字靱帯断裂の評価で適切な検査法はどれか。2つ選べ。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 32 : 
膝前十字靱帯断裂の評価で適切な検査法はどれか。2つ選べ。
1
前方引き出しテスト
2
Barlowテスト
3
N-テスト
4
Ortolaniテスト
5
Patrickテスト
解説

1-◯ 前方引き出しテストは膝前十字靭帯損傷のスクリーニングテストである。背臥位で膝関節を90°屈曲位をとり、下腿を前方へ引くと脛骨が前方へ移動すると陽性である。

2-× バーローテストは先天性股関節脱臼のスクリーニングテストである。背臥位で股関節及び膝関節を屈曲位とする。大転子を上方へ押すとクリック音が確認出来ると、先天性股関節脱臼を疑う。

3-◯ Nテストは膝前十字靭帯損傷のスクリーニングテストである。側臥位で膝関節90°屈曲位から伸展させていくと、途中で不安定感を覚える。

4-× オルトラーニテストは先天性股関節脱臼のスクリーニングテストである。背臥位で股関節及び膝関節屈曲位をとり、大腿骨を長軸方向に押し上げながら股関節を外転・外旋させるとクリック音を確認出来る。

5-◯ パトリックテストは仙腸関節・股関節に障害が疑われる場合に行うテストである。背臥位で検査側股関節を屈曲・外転・外旋位で反対側の膝に置く。検査側膝と反対側上前腸骨棘を上から押して仙腸関節に力を加えると、股関節及び仙腸関節に痛みを生じる。