75歳の女性。左変形性膝関節症。翌日に左側の人工関節置換|理学療法士問題集

理学療法士

Q 20 : 
75歳の女性。左変形性膝関節症。翌日に左側の人工関節置換術を施行予定のため、術前の理学療法評価を実施した。術前評価を終了した際に患者は「明日の手術が心配です」と訴えた。理学療法士の対応として適切なのはどれか。
1
「手術をやめたいということですか」
2
「つらいのは1週間くらいなので、大丈夫ですよ」
3
「手術を頑張れば、膝関節の伸びがよくなりますよ」
4
「手術をすれば、今より楽に歩けるようになりますよ」
5
「手術を明日に控えて、いろいろと心配になりますよね」
解説

1-× イエス・ノーで答えなければならないような発言であり、さらに不安を仰ぐことになる。

2-× 一方的に大丈夫だと伝えるのではなく、相手に対して共感の態度と傾聴姿勢をとるべきである。

3-× 治療者側の一方的な意見の押し付けであり、相手の訴えから外れた受け答えである。

4-× 一方的な励ましであり、不適切である。

5-◯ いよいよ手術を明日に控えて、不安な気持ちがあることを理解した発言である。共感的・傾聴的である。手術のどんなことが不安なのか尋ねてみると尚良い。