75歳の男性。脳卒中による左片麻痺。発症後6か月経過。B|理学療法士問題集

理学療法士

Q 18 : 
75歳の男性。脳卒中による左片麻痺。発症後6か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、下肢ともにⅢ。AFOとT字杖で屋内歩行は自立している。自宅浴室の現状の見取り図と環境整備案とを図に示す。環境整備案のうち最も必要性が低いのはどれか。
1
①バスボードの利用
2
②手すりの設置
3
③折り戸への変更
4
④段差の解消
5
⑤シャワーチェアの利用
解説

1-× バスボードは、またいで浴槽へ入らなくても、座位で浴槽移乗を行えるようにしたもので、浴槽に取り付けて使用する。左片麻痺患者は座位で右下肢から移乗する。安全性向上・転倒予防・介助者の負担軽減が期待出来る。

2-◯ 他のバスボードやシャワーチェアに比べて優先度が低い。

3-× 折り戸は開き戸に比べて、戸の開け閉めのときに立位バランスが保ちやすく、転倒のリスクを回避出来る。

4-× 段差解消により、つまずきや転倒防止が期待出来る。

5-× シャワーチェアには背もたれつきや座面が高いものがあるため、座位バランスの安定や立ち上がりのふらつきや転倒リスクを軽減出来る。