87歳の女性。脳卒中による重度の右片麻痺。回復期リハビリ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 6 : 
87歳の女性。脳卒中による重度の右片麻痺。回復期リハビリテーション病棟に入院中。座位での基本動作は自立。認知機能は保たれている。短下肢装具と4点杖で5mまでは自力での歩行が可能。介助があればT字杖で20m程度の歩行は可能。ここ2か月は状態に大きな変化はみられない。最近、介護老人保健施設への退院が決まった。退院後の生活上の移動手段で実用的なのはどれか。
1
T字杖を使用した介助歩行
2
4点杖を使用した自力歩行
3
4点杖を使用した介助歩行
4
手すりを利用した自力歩行
5
車椅子
解説

1-× T字杖歩行には介助を要するため、実用的ではない。

2-× 4点杖で自立した歩行が可能な距離は5mまでであり、実用的ではない。

3-× 4点杖を使用すれば20mの自力歩行が可能である。

4-× 歩行補助具を使用した歩行であれば可能である。

5-◯ 杖を使用した歩行距離の実用性と転倒リスクを考慮すると、車椅子が実用的である。