温熱を目的とした超音波療法で正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 37 : 
温熱を目的とした超音波療法で正しいのはどれか。
1
0.1W/cm^2未満の強度が推奨される。
2
3MHzでは1MHzより深部まで加熱できる。
3
圧電効果によるエネルギー変換を用いている。
4
超音波プローブは対象部位に固定して照射する。
5
超音波振動による摩擦熱によって温熱作用が生じる。
解説

1-× 超音波療法による温熱効果の強度は、連続波で1.0〜2.5W/㎠が推奨される。

2-× 3MHzでは皮膚表層から2cmまで、1MHzでは2〜5cm深層を温めることができる。よって、3MHzよりも1MHzのほうが深部温熱効果を有する。

3-× 超音波のエネルギーは圧電効果ではなく逆圧電効果による変換熱を利用している。

4-× プローブ(導子)を固定して行うと組織が損傷する恐れがあるため、常に移動させて照射させる必要がある。

5-◯ 超音波を身体に当てると体内で振動が生じ、それが摩擦熱となって熱を発する。