腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 35 : 
腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。
1
L4神経根障害では長母趾屈筋の筋力低下を生じる。
2
L5神経根障害では下腿外側から足背の知覚異常を伴う。
3
L5神経根障害では大腿神経伸張テストが陽性となる。
4
S1神経根障害では前脛骨筋の筋力低下を生じる。
5
S1神経根障害では膝蓋腱反射が低下する。
解説

1-× L4神経根障害では、大腿四頭筋の筋力低下を生じる。

2-◯ 文の通りである。L5神経根障害では、下腿外側から足背の知覚異常を伴う。

3-× L5神経根障害では、下肢伸展挙上テスト(SLR)でラセーグ徴候が陽性となり、坐骨神経障害が疑われる。大腿神経伸張テスト陽性ではL3〜4神経根障害を疑う。

4-× S1神経根障害では、長趾屈筋・長母趾屈筋・下腿三頭筋の筋力低下を生じる。前脛骨筋の筋力低下を生じるのはL5神経根障害の場合である。

5-× S1神経根障害のkey muscleは下腿三頭筋・長趾屈筋・長母趾屈筋であり、アキレス腱反射の消失がみられる。膝蓋腱反射が消失するのはL4神経根障害の場合である。