1-× 本症例のX線写真では、腓骨に骨折線はみられない。腓骨骨折は、腓骨に直達外力・介達外力が加わって生じる骨折である。
2-× 膝靱帯損傷の診断はX線写真ではなくMRIで行う。スポーツなどで受けた大きな外力により、内外側側副靱帯や前後十字靱帯が損傷することをいう。特に多いのは、外側からの外力による内側側副靱帯損傷である。
3-× 膝半月板損傷の診断はX線写真ではなく、MRIで行う。膝関節の内側及び外側半月が加齢に伴う変性やスポーツによる外力によって損傷され、膝のロッキングや疼痛を呈する。
4-× 第1ケーラー病とは、一過性の舟状骨変性や壊死によって疼痛を呈する疾患であり、4〜8歳の発育期の男児に好発する。
5-◯ オスグッドシュラッター病とは、成長期に膝の伸展機構の使いすぎにより膝蓋靱帯付着部が剥がれ、脛骨粗面が膨隆するものである。X線写真では脛骨粗面の不明瞭化がみられる。症状は運動時痛を呈する。