68歳の男性。歩行中に転倒して歩けなくなり救急搬送された|理学療法士問題集

理学療法士

Q 11 : 
68歳の男性。歩行中に転倒して歩けなくなり救急搬送された。上下肢に麻痺を認めたが骨傷はみられず、中心性頸髄損傷の診断を受けた。受傷5日後のADLは全介助であった。6か月後にFIMでADLを評価したときに、最も自立度が低いと予想される項目はどれか。
1
更衣(上半身)
2
排尿管理
3
トイレ移乗
4
歩行
5
階段昇降
解説

1-◯ 上半身の更衣動作は困難となる。中心性頸髄損傷は、交通事故などで頸椎が過伸展・過屈曲されることにより、脊髄の灰白質が障害されるものである。軽度の感覚障害と重度の上肢運動麻痺を呈するため、手指の巧緻性が低下する。

2-× 排尿管理は自立可能である。下半身の運動麻痺は軽度であり、排尿コントロールが可能であると考えられる。

3-× トイレ移乗は自立可能である。下肢の運動麻痺が軽度であるため、歩行や移乗は可能であると考えられる。

4-× 歩行動作は自立可能である。

5-× 階段昇降は自立可能である。