Danielsらの徒手筋力テストで三角筋後部線維のテスト|理学療法士問題集

理学療法士

Q 2 : 
Danielsらの徒手筋力テストで三角筋後部線維のテストとして正しいのはどれか。2つ選べ。
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解説

1-× 図は肩甲骨内転と下方回旋(大小菱形筋)の段階5・4のテストである。検査筋のみを評価するのは難しく、僧帽筋・小胸筋の機能が混在しやすい。正しく検査できれば、第5頸髄神経根の病変を評価できる。

2-◯ 図は肩関節水平外転(三角筋後部)の段階5・4のテストである。上腕三頭筋(長頭)による代償を防ぐため、肘関節屈曲位で行う。2014年改定版では、段階5・4の検査を、肘関節伸展位で行っている。

3-◯ 図は肩関節水平外転(三角筋後部)の段階2・1・0のテストである。肩関節90°外転位、肘関節軽度屈曲位で行う。

4-× 図では肘関節伸展位で前腕遠位部に抵抗をかけているが、肩関節水平外転の段階5・4の検査では肘関節屈曲位で肘関節直上に抵抗をかける必要がある。前腕遠位部に抵抗をかけるのは肘関節伸展の段階5・4のテストである。

5-× 図は肩甲骨内転(僧帽筋中部線維・大菱形筋)段階5・4のテストである。三角筋後部が段階2以上の場合の抵抗は上腕遠位部にかけるが、三角筋後部が段階2以下の場合、抵抗を肩関節上に添えるようにしてかけることで、内転筋の力を減らすことができる。