1-× 図は肩甲骨内転と下方回旋(大小菱形筋)の段階5・4のテストである。検査筋のみを評価するのは難しく、僧帽筋・小胸筋の機能が混在しやすい。正しく検査できれば、第5頸髄神経根の病変を評価できる。
2-◯ 図は肩関節水平外転(三角筋後部)の段階5・4のテストである。上腕三頭筋(長頭)による代償を防ぐため、肘関節屈曲位で行う。2014年改定版では、段階5・4の検査を、肘関節伸展位で行っている。
3-◯ 図は肩関節水平外転(三角筋後部)の段階2・1・0のテストである。肩関節90°外転位、肘関節軽度屈曲位で行う。
4-× 図では肘関節伸展位で前腕遠位部に抵抗をかけているが、肩関節水平外転の段階5・4の検査では肘関節屈曲位で肘関節直上に抵抗をかける必要がある。前腕遠位部に抵抗をかけるのは肘関節伸展の段階5・4のテストである。
5-× 図は肩甲骨内転(僧帽筋中部線維・大菱形筋)段階5・4のテストである。三角筋後部が段階2以上の場合の抵抗は上腕遠位部にかけるが、三角筋後部が段階2以下の場合、抵抗を肩関節上に添えるようにしてかけることで、内転筋の力を減らすことができる。