再燃を繰り返している多発性硬化症患者において、ステロイド|理学療法士問題集

理学療法士

Q 27 : 
再燃を繰り返している多発性硬化症患者において、ステロイドパルス療法後に介助での座位が可能となり、理学療法が開始された。適切なのはどれか。
1
スクワット運動を行う。
2
座位バランスの安定化を促す。
3
自主練習として伝い歩きを指導する。
4
疼痛を伴うときには温熱療法を行う。
5
重錘を用いた筋力トレーニングを行う。
解説

1-× ステロイドパルス療法は、免疫抑制と抗炎症目的で行われる。ステロイドパルス療法後であることから急性期であることが分かるため、スクワットのような負荷の高い運動は行うべきではない。

2-◯ ステロイドパルス療法後であるため、無理のない範囲でなら座位保持練習を行うのが良い。

3-× 座位保持に介助を要するため、つたい歩きよりも座位保持練習を優先すべきである。

4-× 疼痛が出現する場合、症状の悪化を防ぐために温熱療法は行わない。

5-× 重錘を用いた筋力トレーニングは過負荷となるため、避けるべきである。