87歳の女性。転倒による大腿骨近位部骨折に対する手術後。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 18 : 
87歳の女性。転倒による大腿骨近位部骨折に対する手術後。理学療法を行っているが、筋力増強の効果が不十分で全身の持久性も低下している。下肢の浮腫を認めたため主治医へ報告したところ、栄養障害はあるが内科的な併存症はないといわれた。理学療法を行う上で、特に参考となる血液検査所見はどれか。
1
アルカリフォスファターゼ
2
クレアチニン
3
空腹時血糖
4
アルブミン
5
赤血球
解説

1-× アルカリホスファターゼ(ALP)の値は肝炎・肝硬変・脂肪肝・腫瘍・胆道感染などで上昇する。

2-× クレアチニンは腎機能障害の指標として用いられる。

3-× 空腹時血糖は8時間以上の絶食の後、午前8〜9時頃に測定される血糖値であり、糖尿病の診断やスクリーニングに用いられる。

4-◯ アルブミンは肝臓で生成され、肝疾患や栄養失調で数値が低下する。本症例では栄養障害があるため、参考にすべき数値である。

5-× 赤血球は酸素や二酸化炭素の運搬を行う。鉄欠乏性貧血で数値が低下する。