健常児。最近、腹臥位にて図に示す姿勢をとるようになった。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 9 : 
健常児。最近、腹臥位にて図に示す姿勢をとるようになった。この月齢で残存している可能性が最も高い反射はどれか。
1
Moro反射
2
Galant反射
3
交叉伸展反射
4
足底把握反射
5
非対称性緊張性頸反射
解説

1-× モロー反射は、首がすわる4ヶ月頃までに消失する原始反射である。赤ちゃんの頭部を急速に落下させたときに、上肢の外転・伸展(第1相)、その後内転・屈曲させて抱きつくような仕草をとる(第2相)反射である。

2-× ガラント反射は、2ヶ月頃に消失する原始反射である。脊柱の外側をなぞるようにして擦ると、刺激した側に体幹を側屈させる。

3-× 交叉伸展反射は2ヶ月頃に消失する原始反射である。片側の足底を刺激すると、反対下肢が伸展する。

4-◯ 足底把握反射は9ヶ月頃に消失する原始反射である。足底を圧迫するように刺激を加えると、足趾を屈曲させる。

5-× 非対称性緊張性頸反射は6ヶ月頃までの間に消失する原始反射である。背臥位で顔を一側へ向けると、向いた側の四肢が伸展優位に、反対側の四肢が屈曲優位になる。