60歳の男性。Parkinson病。3年前に右手の振戦で|理学療法士問題集

理学療法士

Q 8 : 
60歳の男性。Parkinson病。3年前に右手の振戦で発症し、2年前から左足と左手の振戦を認めている。最近、前かがみが強くなり、腹部が締めつけられるような感覚を生じることがある。独歩は可能。事務仕事を継続している。外来時の指導で適切なのはどれか。
1
呼吸法
2
毎日10分間の散歩
3
体幹コルセットの装着
4
四肢の高負荷筋力トレーニング
5
肩甲帯と体幹を大きく動かす運動
解説

1-× 呼吸リハビリテーションはパーキンソン病のヤール分類でステージⅢから行われる。

2-× 独歩が可能で仕事もしており、指導の優先度は低い。

3-× 体幹コルセットは体幹の変形などに使用する。本症例では前かがみが強くなりつつあるが、体幹の動きを制限させることはあまり良くない。

4-× 独歩が可能で仕事もしており、筋力トレーニングを優先的に行う必要はない。

5-◯ 肩甲骨や体幹を動かすことで可動性を高め、前かがみの改善に努めるべきである。