1-× 図の部分には中脳の赤核が存在する。赤核は不随意運動の調整役を担っており、障害されるとアテトーゼ・振戦・動眼神経麻痺・反対側半身不全麻痺を呈する。
2-× 大脳脚症候群が考えられる。中脳の大脳脚が障害されると、動眼神経麻痺・反対側半身不全麻痺を呈する。
3-× 橋上部外側症候群が考えられる。橋上部の後外側の障害により、障害側のホルネル症候群・小脳性運動失調・水平性眼振・悪心・嘔吐・めまい、反対側の顔面を含む感覚解離・聴覚障害・深部感覚障害を呈する。
4-◯ ワレンベルグ症候群である。延髄後外側の障害・椎骨動脈・外側脊髄視床路などの障害によって、障害側の小脳失調・顔面の温痛覚障害・ホルネル徴候・嚥下障害、反対側の頸部以下に温痛覚障害を呈する。
5-× 延髄傍正中症候群が考えられる。延髄正中部の障害により、障害側の舌下神経麻痺、反対側の運動麻痺・触覚障害・深部感覚障害を呈する。