1-× アカシジアは、じっとしていられない様子から鎮座不能症とも呼ばれ、下肢を中心ににむずむずとした感覚を示すなどの症状もみられる。パーキンソニズムの一種で、抗精神病薬の投与し始めにみられることがある。
2-◯ 悪性症候群とは抗精神病薬の増減により発症し、急激な高熱や血圧上昇・意識障害などがみられるものであり、本症例に該当する。処置を行わなければ死に至ることもあり、注意が必要である。
3-× 急性ジストニアは筋緊張亢進による異常姿勢を示すものであり、眼筋におこると眼球が上転して戻らなくなる。
4-× 遅発性ジスキネジアでは、口をもぐもぐさせるような顔面の不随意運動がみられる。抗精神病薬の長期投与により生じる。
5-× 薬剤性パーキンソン症候群のひとつであるアカシジアは、じっとしていられない鎮座不能症とも呼ばれ、抗精神病薬治療の初期にみられる。