疾患と病変の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 97 : 
疾患と病変の組合せで正しいのはどれか。
1
Lewy小体型認知症    白質の病変
2
Alzheimer型認知症    大脳皮質の老人斑
3
血管性認知症    黒質の神経細胞脱落
4
大脳皮質基底核変性症    運動ニューロン病変
5
前頭側頭型認知症    大脳皮質の腫大神経細胞
解説

1-× レビー小体型認知症とは、脳神経細胞にレビー小体がみられ、幻視やパーキンソニズムを呈する。白質の病変は多発性硬化症などである。

2-◯ アルツハイマー型認知症では大脳皮質の変性・アミロイド蛋白の蓄積がみられる。

3-× 血管性認知症では、脳血管疾患の所見がみられる。黒質の神経細胞脱落はパーキンソン病でみられる。

4-× 大脳皮質基底核変性症では大脳皮質と主に黒質・淡蒼球の神経細胞脱落がみられる。運動ニューロンのみが障害されるものには、筋萎縮性側索硬化症がある。

5-× 前頭側頭型認知症はピック病とも呼ばれ、脳血流の低下や脳の萎縮によって人格が崩壊するものである。大脳皮質の腫大神経細胞を認めるものもある。