脳卒中患者の摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 33 : 
脳卒中患者の摂食・嚥下障害で正しいのはどれか。
1
水分よりゼリーで誤嚥しやすい。
2
急性期より慢性期で高頻度に生じる。
3
座位よりリクライニング位で誤嚥が少ない。
4
片側の障害では非麻痺側に頸部を回旋する。
5
食事中むせなければ誤嚥はないと判断できる。
解説

1-× 水よりゼリーのほうが誤嚥しにくい。粘稠性があると、咽頭残留が少なくて済む。

2-× 急性期のほうが誤嚥を生じやすい。慢性期に入ると、嚥下を含む麻痺が回復していることがあるためである。

3-◯ 30°背臥位頸部前屈位をとると、咽頭と気道が一直線になるのを防ぐため、誤嚥しにくい。

4-× 片側の障害では、動きの悪い方を狭くして食べ物を溜まりにくくするため、頸部を麻痺側に回旋させる。

5-× むせるということは、咳嗽反射によって異物を外に出そうとしている。むせが無い場合、咳嗽反射が出にくくなっていて誤嚥している可能性があるため、注意する。