58歳の男性。身長164cm、体重88kg。高血圧と2型|理学療法士問題集

理学療法士

Q 19 : 
58歳の男性。身長164cm、体重88kg。高血圧と2型糖尿病で通院していた。空腹時血糖値の異常と急激な視力低下で緊急入院した。入院時の空腹時血糖値は268mg/dl、HbA1cは12.8%であった。入院後のインスリン投与により空腹時血糖値は156mg/dlに低下した。理学療法で正しいのはどれか。
1
HbA1c値を日々の理学療法の指標にした。
2
運動はインスリン投与後30分以内に開始した。
3
運動強度はBorg指数で17とした。
4
短時間1回最大等尺性訓練による筋力増強を行った。
5
1日200kcalを消費させる有酸素運動を指導した。
解説

1-× HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は、おおよそ1ヶ月前の数値を表すといわれているため、日々の指標として適していない。

2-× 運動はインスリン投与後約1時間後から開始する。インスリン投与後に運動を行うと、低血糖を生じる可能性があるためである。

3-× 糖尿病患者の運動強度は、ボルグ指数13(ややきつい)以下で行う。

4-× 糖尿病患者の筋力増強運動は、高負荷低回数よりも低負荷高回数で行う。また、等尺性運動よりも動きを伴う等張性運動の方が適している。

5-◯ 運動療法では1日200kcal程の消費カロリーを目指すべきである。