28歳の女性。生来健康であったが、1週前に急に回転性のめ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 13 : 
28歳の女性。生来健康であったが、1週前に急に回転性のめまいが出現した。良性発作性頭位眩暈症と診断され、理学療法が開始された。初回評価時には座位は可能であるが立位の保持は不安定であった。非注視下での眼振を認め、姿勢変換時にめまい感が増悪する。この障害を改善するための理学療法で適切なのはどれか。
1
背臥位での他動的関節可動域運動
2
外力を加えた座位姿勢の保持練習
3
座位での頸部回旋運動による前庭刺激
4
眼振が出現しない姿勢での基本動作練習
5
杖を用いた歩行練習
解説

1-× 本症例では可動域制限がみられないため、不適切である。

2-× 体幹の姿勢保持練習で行うべきであり、本症例には不適切である。

3-○ めまいは頭位変換により、耳石が移動することで生じる。頸部回旋によって耳石を移動させるエプリー法がめまいの改善を図る他、めまいを誘発させてめまいに慣れさせるなどの理学療法が行われる。

4-× 眼振が出現しない姿勢をとらせるのではなく、眼振に慣れさせる理学療法が適切である。

5-× 本症例では立位保持が不安定であるが、杖の使用は必要ない。