1-◯ 超音波は障害部位辺りに照射すべきである。ジャンパー膝は膝蓋骨下端に疼痛を示し、膝蓋靱帯炎や大腿四頭筋腱炎を呈する障害であるため、超音波は図のように膝蓋骨下端に照射する。
2-× 鵞足は縫工筋腱・薄筋腱・半腱様筋腱が水鳥の足の形を呈して脛骨粗面内側に付着するものをいう。鵞足炎は鵞足と大腿骨内側顆が擦れ合うことで疼痛を生じるため、超音波は膝内側に照射すべきである。
3-× 腸脛靱帯は腸骨稜・股関節包から脛骨外側顆に付着する大腿外側の靱帯である。腸脛靱帯炎では腸脛靱帯と大腿骨外側上顆が擦れ合うことで疼痛を生じるため、超音波は膝外側に照射すべきである。
4-× シンスプリントはマラソン選手に多く、走り込みや足底アーチの崩れによっておこる。下腿骨間膜や前脛骨筋に疼痛を生じるため、超音波はそれらの部位に照射すべきである。
5-× 足関節内反捻挫は足底を内側に向けるように捻ったときに、足関節外側の前脛腓靱帯や前距腓靱帯が急激に引き伸ばされて損傷する。よって、超音波は足関節外側に照射すべきである。