嚥下に関わる神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 93 : 
嚥下に関わる神経とその働きの組合せで正しいのはどれか。
1
三叉神経   口唇閉鎖
2
顔面神経   下顎の運動
3
迷走神経   嚥下反射
4
舌咽神経   舌の運動
5
舌下神経   唾液分泌
解説

1-× 三叉神経は感覚と運動線維を含み、咀嚼運動、顔面や口腔粘膜・鼻腔の感覚を司る。口唇閉鎖に関わるのは顔面神経である。

2-× 顔面神経は感覚と運動線維および副交感神経線維を含む。顔面の表情、舌前2/3の味覚、唾液・涙液の分泌調整に関与する。下顎の運動を行うのは三叉神経である。

3-◯ 迷走神経は感覚と運動線維および副交感神経線維を含む。咽頭・喉頭の感覚と運動(嚥下反射)、胸腹部の内臓感覚の伝達と機能のコントロール、肺伸展刺激や圧受容器刺激の伝達に関与する。

4-× 舌咽神経は感覚と運動線維および副交感神経線維を含む。嚥下運動(咽頭筋支配)、舌後ろ1/3の味覚、唾液分泌調整、圧受容体の刺激伝達に関与している。舌の運動は舌下神経が司る。

5-× 舌下神経は運動神経成分のみを含み、舌の運動に関与する。唾液分泌に関与するのは顔面神経と舌咽神経である。