病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 85 : 
病態とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。
1
ジスキネジアL-dopa
2
重症筋無力症コリンエステラーゼ阻害薬
3
前立腺肥大症抗コリン薬
4
間質性肺炎メトトレキサート
5
消化管出血アスピリン
解説

1-× ジスキネジアとは、無意識に身体が動いてしまうものであり、L-dopaを長期服用した際にみられる。L-dopaはスムーズな随意運動を行うための薬である。

2-◯ 重症筋無力症とは、神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する抗体ができることで、筋力低下や易疲労を呈するものである。コリンエステラーゼ阻害薬はアセチルコリン受容体が結合しやすくすることで神経筋接合部の機能を改善させる。

3-× 前立腺肥大症に対して抗コリン薬を投与すると尿閉を悪化させる。

4-× メトトレキサート服用のアレルギーとして、間質性肺炎が挙げられる。通常は抗がん剤治療に用いられている。

5-× アスピリンは抗血小板作用および抗炎症作用を有する。出血傾向のある人や消化管出血患者には不適応である。