転移・逆転移で適切なのはどれか。2つ選べ。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 78 : 
転移・逆転移で適切なのはどれか。2つ選べ。
1
逆転移は治療者の生活史を反映する。
2
陰性転移は患者理解の手がかりになる。
3
陽性転移がみられたら治療者を交代する。
4
行動化は患者が転移を意識したときに生じる。
5
逆転移を認識したら患者にそのことを伝える。
解説

1-◯ 逆転移とは治療者側が患者に対して示す感情・態度をいい、治療者の生活史を反映する。

2-◯ 転移には二通りあり、陰性転移は患者が治療者側に嫌悪感や攻撃的な感情を抱くことをいうが、患者の葛藤を知り治療の手掛かりになる。

3-× 陽性転移は患者が治療者側に好意的な感情を抱くことをいい、治療を継続させる上で重要である。そのため、治療者を交代する必要はない。

4-× 行動化とは患者が治療者側に恋愛的な感情を抱き、恋愛対象として抱きついたりといった行動をとってしまうことをいう。転移を意識する以前の状態であり、行動化を転移の一つであると意識させることが治療に繋がる。

5-× 逆転移は治療者側が患者に抱く感情のことであり、患者に伝えると混乱を招く。