関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーショ|理学療法士問題集

理学療法士

Q 72 : 
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸の組合せで誤っているのはどれか。
1
頸部の屈曲   外耳孔と頭頂を結ぶ線
2
頸部の回旋   鼻梁と後頭結節を結ぶ線
3
胸腰部の前屈   外耳孔と第5腰椎棘突起を結ぶ線
4
胸腰部の回旋   両側の肩峰を結ぶ線
5
胸腰部の側屈   第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線
解説

1-× 頸部屈曲(前屈)の基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は外耳孔と頭頂を結ぶ線である。原則として腰掛け座位、測定は頸部体幹の側面から行う。

2-× 頸部回旋の基本軸は両側の肩峰を結ぶ線への垂直線、移動軸は鼻梁と後頭結節を結ぶ線である。腰掛け座位で測定する。

3-◯ 胸腰部屈曲(前屈)の基本軸は仙骨後面、移動軸は第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。体幹側面から測定し、股関節の運動が入らないように注意する。

4-× 胸腰部回旋の基本軸は両側の後上腸骨棘を結ぶ線、移動軸は両側の肩峰を結ぶ線である。測定の際、座位で骨盤を固定する。

5-× 胸腰部側屈の基本軸はヤコビー線の中央に立てた垂直線、移動軸は第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。腰掛け座位または立位で行い、体幹の背面で測定する。