運動学習の転移が関係していると考えられるのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 40 : 
運動学習の転移が関係していると考えられるのはどれか。
1
ゆっくりした歩行を練習した後に速い歩行が改善した。
2
温熱療法で痙縮を軽減させた後に階段昇降動作が改善した。
3
片麻痺患者にCI療法を行った後に麻痺側上肢の機能が向上した。
4
椅子からの立ち上がり練習を行った後に下肢伸筋群の筋力が向上した。
5
ハムストリングスを徒手的に伸張した後にプッシュアップ動作が改善した。
解説

1-◯ ゆっくりとした歩行が後に行う速い歩行の運動学習に良い影響を与えるため、正の転移であると考えられる。

2-× 温熱療法は運動学習ではなく物理療法である。

3-× CI療法は麻痺側の運動を行わせることであり、麻痺側上肢の機能向上はCI療法による効果であり、運動学習の転移ではない。

4-× 下肢伸筋群の筋力向上は椅子からの立ち上がり練習の直接的な効果であり、運動学習の転移には当たらない。

5-× ハムストリングスの伸張性向上は、運動学習と関係性がない。