頸髄損傷患者で正常可動域以上の可動性の獲得が望まれるのは|理学療法士問題集

理学療法士

Q 35 : 
頸髄損傷患者で正常可動域以上の可動性の獲得が望まれるのはどれか。
1
肘関節伸展位での肩関節伸展
2
手関節背屈位での肘関節伸展
3
頸部屈曲位での体幹屈曲
4
膝伸展位での股関節屈曲
5
膝屈曲位での足関節底屈
解説

1-× 肘関節伸展位での肩関節伸展では上腕二頭筋が伸張される。この動作は長座位で体幹を支持する際に必要であるが、正常可動範囲内でも問題はないとされる。

2-× 手関節背屈位での肘関節伸展では手関節屈筋群が伸張される。この動作はプッシュアップを行う際に必要であるが、正常可動範囲内でも問題はないとされる。

3-× 頸部屈曲位での体幹屈曲では脊柱起立筋が伸張される。この動作は衣類のかぶり動作の際に必要であるが、正常可動範囲内でも問題はないとされる。

4-◯ 膝伸展位での股関節屈曲ではハムストリングスが伸張される。長座位保持や移乗動作など、多様な場面で必要となるため、正常可動域よりも広い可動性が望まれる。

5-× 膝屈曲位での足関節背屈では腓腹筋が伸張される。車椅子座位などで足底接地させるために必要であるが、正常可動範囲内でも問題はないとされる。