脳梗塞の患者で麻痺側第3足趾のPIP関節背側が靴ですれ、|理学療法士問題集

理学療法士

Q 32 : 
脳梗塞の患者で麻痺側第3足趾のPIP関節背側が靴ですれ、発赤と疼痛が出現した。原因となる足部の状態はどれか。
1
尖足
2
内反
3
外反母趾
4
鉤爪趾(clawtoe)
5
足趾の外側偏位
解説

1-× 尖足では足関節底屈位となり、第3趾のPIP関節と靴の背側が擦れることは考えにくい。尖足で問題となるのは、歩行時のトゥクリアランス低下である。

2-× 足部内反では足底が内側を向き、靴底は外側が擦り減りやすい。

3-× 外反母趾では母趾のMP関節が内側へ突出するため、靴と擦れて疼痛を生じやすい。

4-◯ 鉤爪趾はクロー趾とも呼ばれ、DIP関節とPIP関節が屈曲位、MP関節が過伸展位となるものである。PIP関節屈曲位では靴の背側と擦れやすく、発赤や疼痛を生じやすくなる。

5-× 足趾の外側偏位では、靴と擦れるなどの問題は生じにくいと考えられる。