脳卒中患者で大脳皮質の病変と比べて視床の病変でみられやす|理学療法士問題集

理学療法士

Q 31 : 
脳卒中患者で大脳皮質の病変と比べて視床の病変でみられやすい症状はどれか。
1
視野狭窄
2
病態失認
3
運動失調
4
弛緩性片麻痺
5
空間認知の低下
解説

1-× 視野狭窄は網膜周囲の神経障害や桿体細胞の障害でみられる。視床の障害では鼻先を凝視する眼球の内下方偏位を呈する。

2-× 病態失認は右頭頂葉の障害でみられ、足が動かないのに動けると言い切るような状態をいう。

3-◯ 感覚の中継役である視床が障害されると、小脳性の運動失調を呈する。

4-× 弛緩性麻痺は大脳皮質の障害でみられやすい。

5-× 空間認知能力の低下は右大脳半球(劣位半球)の障害でみられる。