変形性関節症について正しいのはどれか。|理学療法士問題集

理学療法士

Q 89 : 
変形性関節症について正しいのはどれか。
1
若年者に好発する。
2
滑膜炎から軟骨の変性に至る。
3
股関節では二次性股関節症が多い。
4
膝関節では女性に比べ男性の有病率が高い。
5
発症要因として遺伝的素因は認められない。
解説

1-× 変形性関節症は関節軟骨や関節半月に退行変性が生じる。加齢により生じやすく、CTで関節裂隙の狭小化・骨棘形成などがみられる。

2-× 関節軟骨の変性により滑膜に炎症が生じると、関節間隙に滑液が貯留する。

3-◯ 一次性変形性関節症は原因不明なもの、二次性変形性関節症は先行疾患が原因で発症する。股関節では発育性股関節形成不全などの先天性疾患が原因で変形性股関節症を生じる。

4-× 女性は閉経後にエストロゲンの分泌量が減少し、骨形成が行われにくくなるため、関節疾患を生じやすくなる。特に膝関節ではX脚よりO脚変形をおこしやすい。

5-× 発症要因には、遺伝性のものもある。